コラム特殊メイクのひとつ「老けメイク」の特徴

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2016-08-19|


 特殊造型の中でも需要の高い「老けメイク」 

映画やドラマの中で年月が経った演出をする場合、同じ役を若い俳優と高齢の俳優の2人が演じる場合があります。
特殊造型や特殊メイクの技術がまだ確立されていなかった昔は、このように俳優を複数使うケースが多かったように思われます。
しかし、特殊メイクや特殊造型が普及した現代では、一人の俳優がある人物の若い頃から
高齢になった姿まで一人でこなすケースが格段に増えています。
また、テレビ番組などでは有名人が老けメイクを施して一般の老人になりきるなどの企画も人気です。

映画やドラマなど映像の世界では、老けメイクはリアリティのある作品を作り上げるために
必要不可欠な特殊メイクであるとともに、作品を盛り上げるための重要な役割も担っているのです。

 老けメイクを作り上げる 

老人の特殊メイクを作り上げるには、いわゆる老け顔の特徴を掴まなければなりません。
俳優の顔型を取るところは他の特殊造型・特殊メイクとは変わりませんが、
型取りした顔型にしわや肌の質感を加えていくことで老けメイクをつくりあげていきます。
まず、人は年齢を重ねるごとに頬などの皮膚が垂れていく傾向にあるため、垂れた皮膚を粘土で造型しほうれい線もつくっていきます。
また、顎の下にも粘土を重ね、老人の特徴であるたるみをつくっていきます。
目の周りは年齢を出すのにとても大切なポイントです。
歳と共に目じりのしわが増え、目の下にふくらみができ、顔に影ができます。
また、目も落ちくぼみ疲れた印象になります。
額にも大きなしわができ、肌は全体的にハリを失ってしまいます。
最後に粘土をキレイにならしていきます。
どのくらい老けさせるかは頬のたれ具合やしわの深さなどを調節することで自由に変えることができますが、
全体的なバランスが崩れないようにしなければなりません。
目元は80代なのに口元は60代…のようなことになってしまえば、違和感のある特殊造型になってしまいます。

完成した原型を型取りし、顔に貼り付けられるようマスク用の素材で成型したら、
今度はそれらのパーツを用い、俳優の顔に直接メイクを施していきます。
パーツと肌の境目がわからないように着色・ファンデーションを施し、凹凸を普通のメイクよりもくっきりと見せます。
眉毛は白髪交じりですから白っぽく、薄めに描きます。
髪も白髪を混ぜたり、かつらをかぶることで老人により近づけます。

リアリティたっぷりな老けメイクをするには、顔の骨格や筋肉をよく理解しなければなりません。
テレビCMなど映像制作で老けメイクの使用をお考えの人は実績のある業者に任せましょう。

老けて見える特殊メイクのポイント

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zeppet

 

2016-08-19|
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