近頃放映されているドラマは、以前に比べて様々な面でクオリティが高まってきました。
撮影技術や、CG技術の進化もありますが、特殊造型作品が力を発揮していることもあります。
例えば医療ドラマは最近よくみられますが、作品で必ず出てくるのが手術シーンです。
手術を行っているシーンは、医療ドラマの中でも特に目玉で、重要な部分となり、
視聴者の興味を惹きつけるシーンとなります。
リアルさを手術シーンに求めることによって、クオリティの高いドラマが作られますが、
もちろん実際の人間にメスを入れることはできません。
手術シーンによくみられる内臓部分はもちろん本物ではなく、精巧に作られた特殊造型です。
今の技術力は非常に素晴らしく、用いる素材のクオリティも高くなっていますが、
塗料の質や、特殊造型を作る際に必要とされる技術力も進歩しています。
特に内臓は非常に細かい血管などの加工が必要になり、色合いも特徴的です。
また、しわをはじめ、質感などにもこだわりを持って作成されています。
内臓だけでなく、例えば腕や足、おなか部分なども特殊造型で作ることが多く、
メスを入れて切るシーンの撮影時には、その感触をしっかりと表現できる素材が使われています。
ドラマを見ている視聴者の中には、本物の体を切っているのかと錯覚を起こす人もいるほどで、
ドラマをより盛り上げるために一役買っていると言えるでしょう。
健康な状態の内臓だけでなく、病気によって変色などしてしまった内臓もうまく表現しており、
大怪我をした際に出てくる怪我部分に関してももちろん人間のものではなくて、精巧に作られた特殊造型です。
このような造型作品があるからこそ、ドラマにおいてリアルな手術シーンを撮影することができるため、
クオリティを高める医療ドラマにおいて欠かすことができません。